岩田幸子遺作展  
  平成20年4月26日(土)〜5月4日(日)
 
  会場:文翔館  
  午前9時00分〜午後4時30分 月曜休館  

 春を告げる白木蓮・桜の開花そして木々の芽吹きから若葉香る頃へと季節が巡ってまいります。
四季が鮮明に織りなす山形の自然風土の美しさを深く愛しんでその「山河の息吹を描きとりたい」と願いをもっていた母でした。
 大正十五年生まれの母は絵を描くのが大好きな少女でした。女学校時代は近くに住んでおられた彫刻家服部午山先生にデッサン・絵画・彫刻を学んでいます。
 結婚後四人の子育てをしながら時を惜んで画集から模写したりスケッチを重ね独学で描くことを続けていました。
そして日本画家の高島祥光先生に出会い師事することになり、本格的に絵を描ける日常生活が始まったのでした。
 山々への信仰的な畏敬の念と美のある山河に深い愛着をもっていた母は、「山々の持つ霊性に満ちた気韻を墨絵で何とか表現したい」との一念で山や河に足を運び夢中でスケッチしながら墨絵の魅力に心を傾け描く日々を送っておりました。
 その後、後藤紀一先生には牡丹や草花の生命感を岩絵画で描くことを学びました。そして絵を描く仲間との交流を温めておりました。
 人物画を描きたかった母は後年、島津伸人先生に人物表現の技法を学び時代や源氏物語の登場人物をテーマに描く意欲をもっておりました。
  人物画には自らの精神性と情感を込めて描いたと感じられます。
 しかし病にて中断し数点のみの作品となりました。
生前は画塾の会員展や春光展に発表していましたが個展を開きたいと家族に願っておりました。
 亡くなってから時を経てしまいましたが、家を移る折、母の作品が新たに見つかったりした事もあり、このたび遺作展を開く運びとなりました。
 残してくれた母の絵は私たちの心の支えとなり生きる証として人生の支えとして絵を描き続けた一人の女性としての母を知る導べともなりました。
 生前はご指導いただいた先生方、友人や知人に励まされ描きつづけることが出来ました事に深く感謝申し上げます。この機会にご覧頂ければ幸いです。

  岩田和恵

展示作品 artwork
『晩夏』
 
 
 
展示作品 artwork  
 
 
   
 

『白牡丹』

 
     
 
 
  『緑柳月下』  
 
 
 
 
 
『山桜』
 
 
 
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